作品集更新と過去作振り返り。
みなさま、こんにちは諭吉です。1月は1週間くらい何も書かずぼんやりと過ごしてみました。
振り返れば去年の五月末からかなりのハイペースでM格闘的小説を書き続けて、
よくもまあこんなにも色々書くもんだなと自分でもびっくりこいておるところです。
自分自身、心底このジャンルを愛しているのだなあと感じ入る次第です。
これからも自分のペースで、自分の納得できるものを書いていけたらいいと思います。
この取り組みを始めて一番痛感したことは、これだけニッチなジャンルがゆえ
人それぞれツボが違うんだなぁということです。芯の部分で分かり合える人がいるというのは夢物語かもしれません。そんな中でも、コンテンツ色々ある中でも、諭吉の文章をご愛顧くださる方々には感謝と、愛敬の念が絶えません。いつもありがとうございます。
さて、1月前半はお休みも頂きながら新たなるアイデアを捻出するべく色々と思い巡らせておりました。
そんな中で出来てきたのが「王様のブランク。」シリーズ。1と2があります。3も書きます。
人気の高い柔道ものです。その中でももっとも陰惨で女尊男卑を隠そうともしない様子を描きました。虐げられる男子部員の卑屈な様子はなかなか見ものです。
屈辱的な描写も多々あるので柔道ものが好きな人、単純にM格闘逆リョナ好きな人にお勧めします。私の作品の中ではかなり王道と言っていいものだと思いますね。
そしてもう一つは「学校の怪談〜鏡の中の花子さん〜」
これは諭吉の得意パターンの一つ、ショタリョナ+ホラーのあれです。
案外人気高いですね。もちろん途中で大人もやられますし
ホラーとしても結構怖さの強いものが書けたかな。(そこのクオリティいらねーよ)
学校の怪談シリーズは時折書きたくなるのでこれからも継続します。
ショタリョナ(呼称が合っているのか定かではないですが。)好きな人は是非。
諭吉と過去作品を巡ろう。
さて急に始まったのはもうかれこれ100話を優に超えた私の作品群の中からランダムに過去作品を一つか二つ紹介して行こうかなというコーナーです。
第一回はこちら。
『アルバイト。』
あらすじ
売れないミュージシャン塚本が割りのいいアルバイトを探して行き着いた女性専用デリヘル。
そこでは日々、寂しい女性の相手をする仕事が与えられるのだが
中には60歳を超えて処女を守っていたい人もいれば、ただデートをしたい中年の女性もいる。
そんなある日、塚本は「特殊性癖オプション」がついた26歳からの呼び出しを受けて高円寺へ向かった。
狭い路地にある古びたホテルの一室で待ち受けていたのはこれまでの経験からくる想像とはかけ離れた美人。その美人が普段の生活でひた隠しにしている「特殊性癖」とは。。。
特殊な密室で行われるアブノーマルな行為はアブノーマルな関係性の上でどんな世界を作り出したのか。塚本は無事に生きて帰ることができるのか。
というお話なのですが、普段メンズはこういうことに対する発散の場というのは世の中に実に多く用意されていて、SMクラブだとか何とかかんとかで実に手広くあらゆるニーズに応えるサービスがあるわけなのですが。諭吉は、こんな時、要するにムラムラした時、女性はどうしてるんだろうか、ということに気が向きました。女性だって男性と同じ人間です。生物学上の違いはあれども性欲があるのは違いないし、その性欲が少々歪んでいる事も珍しくないでしょう。
だからずっと誰にも内緒にしていたけど、人の首を絞めたくて仕方ない女子がいるはずだ。というところへ着地してこの作品が生まれました。
初めて自慰に耽ったり、性行為を経験したばかりの若者はしばし猿のようになりますね。
つまり、それに執心する、という意味ですが。
ずっと胸の内に「男の首を絞めたい。」という願望を抱き続けた彼女が、その発露を遮る事なく表現してしまったら、その快楽を止める必要がなくなったら、さあどうなるだろう。
ということが描きたくて書いたものです。
最初は恥ずかしそうにしていた彼女が豹変していく様子を感じていただけたら、と思います。
個人的に格闘技的には素人である女の人と、男性に縁がなかった女性の性処理のつもりで来た男のSやMということで割り切る前の微妙で細やかな心理描写に力を突っ込んだナイス一作だと思ってます。
三角絞めや、首四の字というある程度格闘技の知識というか技術のいる描写はリアリティの尊重としていれてません。格闘技を知らない素人細身女子に無理やりなスリーパーで強制的に絞め落とされる恐怖を優先して描いています。未見の方は是非よろしくお願いします。
では1月後半も頑張っていきましょう。
ここまで読んでくださった皆様に感謝いたします。
諭吉。