作品集の追加。
諭吉でございます。
完璧な春がいよいよ湿気を孕んで梅雨なんていう時期に入り込んでいく気配を見せております。なかなか家の中に押し詰められて窓から世界が景色と共に移っていくのを眺めるばかりの日々は私を原初に引き戻してくれる風情があります。
さて、めちゃんこ久しぶりに作品集のページを更新しました。
こんだけ書いてると自分でも「これどんなんかな?」と思い出せないものもあったりして振り返って読んでみるとかなり新鮮な驚きを自分自身も感じることができます。
さて、今回のトピックは「これで終わり。」シリーズでしょうか。
個人的には本業がほとんどこのコロナ禍によって死に絶え、まあ、もしかしたら私以外にもそういう経済的ダメージを被った方がお客様の中にもいらっしゃるかもしれない、という心配(余計なお世話でしょうか。)ではじめてみた安価シリーズです。
しかしまあいつもは8000文字から10000文字の壮大なストーリーを描くんですが、これは基本的には3000文字くらいで仔細なストーリーやねちっこい描写を少しばかり簡略化したもの。
もしかすると普段の諭吉文章を読んでくださる方には物足りないかもしれませんね。
しかしいつも8000文字以上の文章を書くと自分自身にもダメージがあって1日動けなくなったりもしますけど3000文字程度ならば1日に2話書くのも楽にできるので、これはこれで楽しいなと思う頃であります。
話自体はとても単純な兄妹もの。
妹・明日香の友達の沙耶がいたずら好きな明日香のサディズムをくすぐる技術を持ち込んできて、、というお話です。
よくお姉さんとその友人が弟をいじめる、という話は聞くんですが
案外逆パターンの方が屈辱的なんじゃね?という着眼です。
子供だと思っていた妹がもう兄たる自分には手のつけられない社会を独自に構築していたときのあのうら寂しい気持ち、まあ妹いないんで知らないんですが。笑
その世界観の中で、自分にあてがわれた役割が「モルモット」だったときのやるせ無い気持ちと、実はその時すでに抗いようの無い無力であると自分のことを理解した時の心がキュッと窒息するような感覚を安心できるはずの自室が西日に染まる中で胸いっぱい味わっていただければ・・・というのがこのシリーズの本音でございます。
先月の個人的な目玉シリーズは「夏の幻」シリーズでしょうか。
実に書きごたえのあるもので、頭の中に見えている景色を文章にしようとするとそれなりの努力を要しました。その分、いい話です。
あと、大好きな「それ行け!天然少女!」シリーズもかなりの時間を開けて完結させることができました。山内紗江子嬢にはこれからも活躍してもらいたいと思います。
完結篇を書くに当たって読み返してみて、結構グッときましたんでもし未読の方おられましたら是非お試しください。紗江子嬢は古くは「寝つきの良い子と空が晴れたら螺子巻いて。」という超初期作品にも登場する古参キャラクターです。
個人的な知り合いに彼女みたいな天然サディストがいるんですけど、彼女が格闘をやっていたらきっとこんな感じだろうな、というのがモデルです。
素晴らしい作品だと自画自賛しております。
現在イメージできているものがいくつかあって、どれから描こうかなというところです。その前に半端にしているシリーズ物を終わらせてスッキリしたいという気持ちがありますね。こんなものが読んでみたいぞ!というのがありましたらば是非ご連絡ください。
お待ちしております。
では、また。諭吉でございました。
※本業の方が影響をモロに受けて消え去ってしまい現在財政が逼迫しております。諭吉頑張んなさいよ。と言っていただける方いらっしゃいましたら
よりご支援いただけますと大変に助かります。何卒一つよろしくお願い申し上げます。